ピンクの空
先生もいない。
多分、雅也のこと追いかけていったんだよね。
あたしたちは、いつもと同じように合唱練習をしていた。
しばらくして、あと30分くらいで終わりになろうとしていたとき、担任が入ってきた。
『みんな一回座って。』
みんな、黙って座った。
『さっき、雅也のところに行ってきました。雅也にいろいろ話しをしました。そして最後に、明日、歌ってくれませんか?とお願いをしたら、雅也、うなずいてくれました。涙を流して。だからみなさん、歌いませんか?誰かのために。』