大嫌いなあいつ
ドキドキドキドキ...。

大ちゃんと別れて数分後、私は1年8組の前にいる。

緊張してなかなか扉を開けずにいた。

「あぁあ、まぢ緊張する...」

でも開けないとッ!!

大丈夫、大丈夫、と私は繰り返し自分に言い聞かせた。

そして、

「よしッ!!」

ついに覚悟を決めて、扉に手をかけた。

その瞬間、

「なぁ!!」

「ひゃうッ!!」

いきなり後ろから肩を叩かれ、女の子の声が聞こえた。

「ひゃうッ!!ってなんやねん(爆笑)」

「び、びっくりしてぇ...」
「うちのほーが驚いたわぁW塚、あんた1年8組やろ??」

「は、はい。」

何故か敬語になってしまった。

「タメでええわWかたっくるしーねんWうちの名前は土屋楓。つっちー呼んでぇな。」

つっちーと名乗る関西弁の女の子はよく見ればとても綺麗な女の子だった。

小顔で目ぱっちりでウェーブのかかった金髪の髪でスタイルもよくて...。
まさにこのことを容姿端麗と言うのだろう。

私は思わず見とれてしまった...。

「お〜いッ!!どうしたんや??そっちの名前は何てゆーねん??」

つっちーが私の目の前で手を振ってくれたお陰で現実に戻った。

「あっ!!ごめんごめん、意識飛ばしてたわぁ(苦笑)うちの名前は小林美波っ、美波って呼び捨てにしちゃっていいから!!」

「意識飛んでたって(笑)塚、こんなところで立ち話もなんやねん、教室入ろーやー^^」

「うんッ!!」

こーして私達はやっと教室に入っていった。
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