【短編】俺様彼氏



「えっ……そうなの…かな?」


あたしがそう答えると
多田くんは、あたしの手を取って

「はいっ!」


と、カレーパンを置いてくれた。

「えっ、くれるの!?」


あたしは、何故か嬉しくて
自然と笑顔になってしまう。


「うん。俺、あんまり辛いの好きじゃないんだ」


じゃあ、どうしてカレーパンを買ったんだろう?
と思いつつ


「ありがとうっ!」


と多田くんを笑顔で見上げた。


「……っ!///…い…いいけど」



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