先輩の彼女






古びた本の匂いと

ほこりの匂いでくさい









「・・・・ねぇ、あんただよね?

 昨日見てたの」









「・・・・・・・え?」









先輩の目があたしを見ている

恥ずかしくなって先輩のほうを見れない









「・・・・・・・なぁ?」









先輩の声、初めて聞いたかもしれない

あれだけ騒がれてて遠くから

見るだけだったのに

こんなにも近くにいて

あたしに話かけてる・・・・・・・






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