ここからまた
ちょうど曲がり角で、肩に掛けてたデカめのスポーツバッグを抱え直した瞬間。


バッグがナニかにぶつかってしまったらしい。


ナニかっていうかダレかっていうのに気づかいのは、声が聞こえてから。



(…っやべ!!)





「っすみませんっ!」


声からして女の子ってことはわかった。



けっこうな音がしたから、衝撃も相当あったんじゃないか!?




「大丈夫ですか!?」


廊下に座り込んでる女の子に慌てて声を掛ける。


「だっ、大丈夫、です。」

顔を上げて、そう言った彼女は…
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