愛玩~夢幻の秘密~
「たかだか人形ごときが…勝手なことをしているんじゃない!!」
殴られる!!
ギュッとつむった目。
思わずそむけた顔。
なのに…
温かいふんわりした感触が体中を包んだ。
ゆっくり開けた目。
毛布?
「たか…みや?」
恐る恐る顔を上げた。
「どうせオマエの力だ。傷はたいしたことはない。」
もう、怒ってないの?
「…手。」
さっきカッターナイフの刃を持ったから。
凄い血が流れてる。
あたしなんかのカラダより。
自分の手を心配したら?
それとも…。