愛玩~夢幻の秘密~

グッと力いっぱい髪をつかみ上げられた。


「っ…っ…タイッ…!!」


言葉にならない痛みが走った。


「いいか…今度、勝手な真似してみろ。郁人をこの部屋に招待してやるからな。」


耳元で聞こえる低い声。


痛みと絶望感で。


抵抗することさえ忘れさせた。


そのまま鷹都は部屋を出て行った。


あたしは震えたまま動けなくて。


しばらく立ち尽くしていた。




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