愛玩～夢幻の秘密～

「まさか…学校でイジメられてるの？」


えっ！？


そっちに勘違い？


それは…それでいいのかな？


「いや…本当に何でもないから。」

「何でもなくないでしょ？女の子が体中に傷つけて。だから郁人が送って行くって言っても断ったんでしょ？」


「違うよ。」

「そうじゃなかったら、葵織ちゃんが郁人が送って行くって言って、断るはずないもんね？イジメられてるの、バレたくなかったんでしょ？」


「本当に違うし…柚夢の見間違いじゃない？」


笑ってはぐらかした。


イジメって思われるのは都合がいいけど。


郁人に心配させたくないし。


もし…学校にそんなことを言われたら。


ウソがバレちゃう。


何とかして、この場を乗り切らなきゃ。


「見間違い…だったら、もう一度、確認させて。」


ジッとあたしの目を見た。