愛玩~夢幻の秘密~
慣れない家。
なんでも…元華族とかだった家柄らしくて。
今でも大きな会社をいくつも経営してて。
世間体や身の振る舞い方。
この家のシキタリなんか。
覚えることは山ほどで。
…確かに施設でもルールはあったけど。
ここまで厳しくなかったし。
まるで、キッチリ枠にハメられていく感覚で。
息が詰まりそうになってて。
そんな時。
ポンと肩を叩いて
「大丈夫。ゆっくりでいいから…。」
優しく言葉をかけてくれてた。