愛玩~夢幻の秘密~
「えっ?アニキ?」
「うん。今朝の話。」
「それがどうしたの?」
「何か言いかけて、郁人が止めたでしょ?」
「あっ…そうだっけ?」
やっぱり、何か隠してる。
このとぼけ方。
「あたしが見せるんだから…あの話の続きを教えてくれる?」
「いや…それは。」
バツが悪そうな顔で。
急に口ごもった。
「どうしてダメなの?」
「ダメって言うか…それとこれとは別だろ?」
「一緒だよ。あたしは見せたくないのに見せるんだから。柚夢だって、教えたくないのに教えてよ。」
「いや…それと…」
口ごもって何かを考えてる。
「だったら、あたしもイヤ。」
ジッと柚夢の目を見た。