愛玩~夢幻の秘密~
「俺もここまでしか教えない。…知りたかったら、アニキの部屋にでも行ってみるんだな。」
「…。」
言葉にならなかった。
あたしが鷹都の亡くなったお母さんにそっくりで、どうして郁人は怒ったの?
あたしに教えたらいけないこと?
全く分からない。
「じゃあ、聞こうか。」
「えっ?」
「傷…。」
ピシッと指差した。
「あっ…。」
どうしよう。
言い訳考えてなかった。
考える余裕すらないくらい衝撃と疑問だらけで。