愛玩~夢幻の秘密~

「アニキ…どうしたんだよ。」


柚夢が驚いてるけど。


あたしはそれ以上の衝撃で、顔が貧血で青いだけじゃない。


何で昼間から鷹都が家にいるの?


いつから居たの?


…まさか。


聞かれてないよね?


動揺で真っ青になってる。


「携帯を忘れてね。柚夢はどうしてここにいる?」

「ああ…ちょうど会社に行く途中、葵織ちゃんが貧血で倒れてて。拾って帰ってきた。」


「そうか…。郁人が連絡がつかないと困っていたぞ。」

「マジ!?」


「急な会議があるとか言って、何度も連絡したそうだ。」

「分かった。」


携帯を見ながら、慌てて部屋を出て行った。


てっきり鷹都も行っちゃうと思ったのに。


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