愛玩~夢幻の秘密~
イジワルな柚夢は、いっつもあたしの夕飯のおかずは取っちゃうし。
友達のプリクラや写メなんか勝手に見て。
気に入ると勝手にメアドコピッちゃうし…。
この家に来て2年が経った時だって。
「まだテーブルマナーも覚えられないの?」
なんて、ビックリした顔で言ってくるし。
その時もね、
「俺だって忘れる時もあるさ。」
って、一緒になってグチャグチャな順番の食器の使い方をしてくれた。
ホント、郁人は優しくて大好き!!
「さぁ、遅刻するぞ。」
そう言いながら、柚夢が携帯の時計をチェックした。