愛玩~夢幻の秘密~
この体の傷も小さなこと?
でも、どうしてそこまでヒドイこと言えるの?
どうして…あたしなの?
身寄りがなかったから?
それとも。
「…か……から?」
ポツリとつぶやいた。
「なんだ?」
「あたしが鷹都のお母さんに似てるから?」
聞くつもりなんてなかった。
でも、鷹都の言葉が。
押し込めてたモヤモヤを吐き出させてしまった。
「…知っていたのか?」
すごく驚いた顔。
視線を下に向けて。
言葉を探しているんでしょ?
驚いて当然でしょ?
あたしが柚夢から聞き出したんだから。