愛玩~夢幻の秘密~
「見ちゃったの。」
それ以上は言えない。
勝手に部屋に入って。
家探ししたなんて。
「そうか…。」
怒らないんだ。
深く突っ込んで聞かれると思ったのに。
「お母さんに復讐でもしたかったの?」
自然と口から出たのはこの言葉。
だから…
こんなヒドイことが出来るんでしょ?
あの写真の説明もつく。
大っ嫌いな家族だったから。
あんなに写真を切り刻んだんだ。
「復讐か…だったら何だというんだ?」
初めて会った時から。
その瞳の中の真っ暗な闇は消えることなんてなかった。
ちょっとでも優しいとか思って。
心を開いたあたしがバカだった。
やっぱり。