愛玩~夢幻の秘密~
鷹都はそういうヒドイ人だよ。
「あたしは鷹都の…お母さんじゃない。」
震える声で。
ハッキリと口にした。
そうでもしなければ。
あたしの心まで闇に覆い尽くされそう。
「そんなのは百も承知だ。」
怒るわけでもなく。
半分笑ってる。
「じゃあ、どうしてこんな…。どうしてあたしが…あたしなんかが鷹都の人形にならなきゃいけないの?」
怒られた方がマシだった。
復讐とか…
キライだとか言われた方がずっと楽でいられたのに。
笑った顔が。
あたしの心のモヤモヤを吐き出させるのを助長した。
「答えは分かり切っていると思ったが…そうだな…?母親にそっくりな顔のオマエの全てを壊したいから。」
長い髪をつかんで、引き寄せられた顔。