愛玩~夢幻の秘密~
「え?どうして?」
「今日は休みを取ってあるんだ。」
「休み?どうしたの?」
「ちょっと…付き合って欲しいところがあってね。」
「急にどうしたの?」
「まあ、いいから。準備してきて。」
つかんだ腕を離すと、ポンと頭をなでた。
どうしたんだろう?
急に出かけるなんて…。
いつもは休みなんか取れないって嘆(なげ)いてるのに。
ワケもわからないまま、出かける準備して。
郁人の車に乗り込んだ。