愛玩~夢幻の秘密~
「ねえ、どこに行くの?」
「秘密。」
そうやって、笑ってごまかして教えてくれない。
着いた先は葉山…。
海が一望出来る大きなログハウス。
「ここ…。」
どこに連れてこられちゃったの?
「うちの別荘。」
ガチャッと鍵を開けると、郁人に手を引かれるまま別荘に中に入った。
「別荘って…初めて聞いたけど。」
こんな所があったんだ。
キョロキョロと中を見渡して。
大きなダイニングには暖炉までついてて。
使ってない割にはホコリもなくてきれい。
「忙しくて、誰も使わないんだよ。週に1度は管理人さんが掃除とかしてくれてるくらい。」
だからキレイにしてあるんだ。
「でも…急にどうしたの?」
別荘に来るなんて。