愛玩~夢幻の秘密~
「あ…うん。」
歯切れも悪く、困った顔して。
何かを考えてる。
「教えられないこと?」
実は仕事の関係で来たとか?
「…柚夢から聞いた。」
困った顔と出てくる一言ずつが、言葉に詰まった感じで。
言葉を選んでるのが分かる。
「柚夢から?」
首をかしげた。
柚夢と2日ぐらい会ってないし。
何か昨日、言われるようなことあったかな?
考えても思いつかないよ。
「ごめんな。気づいてやれなくて…。」
ドキン…
一瞬だけ大きく鼓動が打ち付けた。
まさか…
鷹都のこと。
ギュッと握りしめた手。
フッと視線を下にそらした。