愛玩~夢幻の秘密~

「そうじゃないでしょ?」


声が聞こえたと同時に、強くつかまれた肩。


目の前がクルリと回転して。


バッと上着を持ち上げられた。


「な…」


一瞬の出来事すぎて。


言葉にならない。


「どうして隠してたの?」


怒ってる?


初めて聞く、郁人の低い声。


指先から少しづつ震えが体に広がる。


「隠してたって…。」


どうしよう?


説明…できない。

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