愛玩~夢幻の秘密~
禁じられた海
どれくらい振りだろう?
ゆっくりと寝られたのって。
さすがに鷹都も、郁人が近くにいたら変なことはしてこないか。
なんか、この分なら。
郁人と結婚したら、何もしてこなくなりそう。
朝から少し気分が良くて。
「ねえ、海に行ってみたい。」
リビングのソファで、パソコンとにらめっこしている郁人の顔を覗き込んだ。
「まだ早いだろ?それに…仕事が。」
困った顔をしながら、パソコンから目を離さない。
「え~!?せっかく旅行に来たのに?」
ふくれっ面をしながら口をとがらせた。
あたしのために休みを無理矢理取ってくれたから。
仕事があるのは分かるけど。
一人で何してればいいか分かんない。