愛玩~夢幻の秘密~
「これからが本当の背徳の味だ。」
微かに耳にかかった言葉。
そんなことを気にしてる余裕なんて。
状況も…
心も…
カラダも…。
なのに。
「万が一…前に、教えに来てやったんだよ。」
容赦なく発する言葉。
上手く聞き取れない。
「オマエは……×……×…×…」
「今…なに……った?」
余裕なんかないから。
言葉が上手く聞こえなくて。
でも、鷹都の言い方が。
余裕なんてないはずの心に突き刺さって。
思わず聞き返してしまった。