愛玩~夢幻の秘密~

「例え20歳になろうが、30歳になろうが…葵織と結婚など出来るはずはない。」

「どうして?」


冷静なアニキとは逆に。


思わず言葉を荒げてしまった。


だって、戸籍も神乃木の家に入っているわけでもない。


何も問題はないだろ?


「そうか…郁人は知らないか。」


何かを思い出しながら。


フッと口元が冷たく笑った。


「何を知らないんだよ?」


まさか…もう、養子縁組をしたとか?

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