愛玩~夢幻の秘密~

「簡単に話せば、政略結婚だ。」

「政略…?」


写真の中に写る女の人をジッと見た。


確か、うちが買収しようとしてるホテルオーナーの娘。


「葵織にはいい理由になる。政略結婚なんて、ザラにある話だからな。」


納得なんかできない。


でも…


「分かった。進めてくれ。」


葵織を失ったら。


他に考える人なんていない。


政略結婚だろうと、葵織のそばから離れられるなら。


俺はその道を選ぶ。
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