愛玩~夢幻の秘密~
「違う!!あたしと郁人は、そんなんじゃないもん!!」
「じゃあ、どんなのだと言うんだ?」
ジッとあたしの目を覗き込んだ。
「お互いに大事な人だもん!!」
睨み返すように。
鷹都の目を見た。
「大事な人…。」
まるでバカにされてるみたい。
怒ってるとか。
呆れてるとか。
そんんじゃなくて。
まるで笑ってる。
「そう。それのどこがいけないの?」
だからジャマしたんでしょ?
小さなことじゃなくなったから。
人形を手放したくないだけでしょ?