愛玩~夢幻の秘密~

「本当に郁人に会いたいなら、それくらい出来るだろ?まあ、会って何かがあった時、企みと言われたくないからな。交換条件だ。」


まるで、からかわれてる?


フッと笑って。


あたしの困った顔を見て楽しいの?


「出来るはずない。」


キッパリと断った。


怒られると思ったのに。


「分かった。」


たった一言。


それだけ言うと、部屋から出て行こうとした。


どうして?


怒ってくれた方が、キッパリと無理だったって諦め付くのに。


やっぱり、鷹都はひどい奴って。


思えるのに。


冷静にサラッと言って終わり?


「ちょっと待って!!」


思わず呼び止めてる。

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