愛玩~夢幻の秘密~
「なんだ?」
振り向いた鷹都。
「…本当に、郁人に会わせてくれるの?」
ギュッと胸を握りしめた。
「ああ…会わせてやる。」
もし…
本当に郁人に会えるなら。
もしかして…鷹都とのことをバラしたのかもしれない。
きっと、鷹都に都合のいいように言ってるんだ。
だから、政略結婚を選んだの?
だったら…もう、覚悟は決まってる。
最後の可能性に賭けて。
郁人に会って、全てを打ち明ける。
きっと、何かが変わるはず。
だから…。