愛玩~夢幻の秘密~

「なんだ?」


振り向いた鷹都。


「…本当に、郁人に会わせてくれるの?」


ギュッと胸を握りしめた。


「ああ…会わせてやる。」


もし…


本当に郁人に会えるなら。


もしかして…鷹都とのことをバラしたのかもしれない。


きっと、鷹都に都合のいいように言ってるんだ。


だから、政略結婚を選んだの?


だったら…もう、覚悟は決まってる。


最後の可能性に賭けて。


郁人に会って、全てを打ち明ける。


きっと、何かが変わるはず。


だから…。

< 216 / 412 >

この作品をシェア

pagetop