愛玩~夢幻の秘密~
だから、何かがあって企んだと思われたくないとか言ったの?
いろんな疑惑が頭の中をグルグルと巡って。
鷹都にまんまとハメられたと思ったら。
怒りが込み上げてきて。
ギュッとスカートを握りしめた。
「…もう、いいよ。」
半分泣きそうな声で小さくつぶやいた。
鷹都の笑ってる顔が目に浮かんで。
今頃バカにしたように、あたしを笑ってるんだろうな。
自分の目の前に、郁人はいるよって。
悔しくて。
悔しくて。
あたしは、鷹都の手の内でしか何も出来ないの?