愛玩~夢幻の秘密~

「郁人なりの最後の言葉だろ?何も言わない優しさだってある。」


後ろから聞こえた声に驚いて。


パッと顔を上げて、ガラスドアを見た。


「…鷹都?なんでここに?」


ニューヨークじゃなかったの?


「心配で見に来た。」

「は?心配じゃなくて、笑いにじゃないの?良かったね!!鷹都の思い通りになって。さぞ満足でしょ?」


向かい場所のない怒りが。


言葉の棘とガラス越しの鷹都をニラみつける目で。


一気に破裂してる。

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