愛玩~夢幻の秘密~
「ヤバイの?」
「ああ…向こうから見れば、政略結婚に見えるってこと。まさか、アニキがそこまで手を回したってことは…。」
チラッと鷹都の顔を見た。
「ってことは?」
そんなにヤバイことなの?
言いかけたことが早く聞きたくて。
鷹都の顔を見てる柚夢に聞いた。
「本気だったんだな。」
その一言だけだった。
一瞬、柚夢の顔が。
真顔になったのを見逃さなかった。
ポンと背中を押して。
鷹都の隣に立たされた。
ドクン
ドクン
どうしよう?
何を言ったらいいの?
戸惑うだけで、顔を上げられない。