愛玩~夢幻の秘密~

「ねえ、郁人?」


2人の会話をさえぎるように。


郁人の聞きかけたことを聞こうとした。


でも…


「ちょっと…いいかな?」


そう言いながら。


鷹都とリビングを出て行ってしまった。


完全に避けられてる?


ポツンって取り残されたリビング。


急に悲しさが込み上げてきて。


ポツ

ポツ


膝の上に置かれた手の甲に涙がこぼれ落ちた。

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