愛玩~夢幻の秘密~

ギュッと握りしめた手。


スッとソファから立ち上がって。


急いで鷹都の部屋に走った。


ノックなんかしない。


ギュッとドアノブを握りしめて。


勢いよくドアを開けるつもりだった。


「……は……なん…。」


微かにドアが開いてて。


郁人の声が聞こえて。


それが何か怒ってるみたいで。


勢いがついてたはずなのに。


ほんの少しドアを開けて。


中の様子をうかがった。

< 255 / 412 >

この作品をシェア

pagetop