愛玩~夢幻の秘密~

細胞のひとつひとつ。


DNAの中にまで。


大嫌いな鷹都が。


あたしを浸食してる。


倒れたソファ。


鷹都の熱が。


あたしの中で広がってく。


突き抜けるようなこの熱の感覚。


もう、拒否をする気力さえ奪われた。


鷹都は父親で…


母親は…鷹都の写真の中のあのお母さんで。


あたしは…不貞の子供。


なのに。

< 272 / 412 >

この作品をシェア

pagetop