愛玩~夢幻の秘密~

「泣いてないよ。」


ポツリと答えた。


「痛いのか?苦しいのか?」


涙の流れたこめかみに。


ゆっくりと。


優しく指をはわせた。


「ねえ…こんなの楽しい?」


自分でも何を聞いてるんだろう?


思わず言葉が出てしまった。


「夢でなければな…。」


微かに一言。


聞き間違いなんかじゃなければ。


鷹都はそう言った。


これが夢であって欲しい。


あたしはそう思っているのに。

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