愛玩~夢幻の秘密~

説明書には、3分とか終了マークが出たらって書いてあったのに。


ものの数秒。


結果に笑ってしまいそうになって。


慌ててトイレから出た。


ギュッと握りしめた検査薬。


キッチンのゴミ箱なら、見つからないから。


ドラッグストアの紙袋に空箱を入れグシャッと握り潰して。


キッチンに向かった。


生ごみと一緒なら、誰にも見つからない。


キッチンに入ると、辺りを見回して。


お手伝いさんは買い物。


もう一度、検査薬の判定をチェックして。


ギュッと目をつぶると、潰した空箱の中に入れようとした。


「カラダ、大丈夫なのか?」


急に後ろから声がして。


「えっ?」


ビックリして振り返った。

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