愛玩~夢幻の秘密~

「そうか。メシぐらい食えよ?って、お腹すいてここに来たのは、いい傾向か?」


なんて笑ってる。


「あ…うん。」


適当に返事をするしかできない。


だって、こんなの見られたら。


どうしよう?


ただでさえ、動揺してるのに。


近づいてくる柚夢。


後ろ手に隠した検査薬を握る手に。


ジンワリと汗がにじむ。


「ねえ、何を持ってるの?」


あたしの後ろを覗き込もうとした。

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