愛玩~夢幻の秘密~
ためらいも。
笑いもせず。
ただ冷酷に。
たった一言吐き捨てた。
わかってた。
あたしが鷹都に引き取られてから。
でも…
ギュッと握りしめた胸元。
チクリ
チクリ
鼓動がトゲを剥き出して。
胸を痛め付ける。
わかってたはずなのに。
言葉にされたら。
こんなにも辛いものだった。
こんな思いをするなら…
どうして好きになってしまったの?
あの日…
あの大きな温かかった手をつかんでしまったの?