愛玩~夢幻の秘密~
絶対に産みたくなんてない。
父親の子供。
大っ嫌いな鷹都の子供なんか。
勝手に下ろすにしても。
費用…どうしよう?
一日中、そればかり考えてた。
外が暗くなったのも。
時間も分からないくらい。
ジッとベッドの中でうずくまって考えてる。
もしも…鷹都が妊娠を知ったら?
きっと、想像も出来ないくらいの最悪なことが起こりそうで。
嫌な感覚だけが。
脳裏から体中を取り巻いている。
鷹都の愛玩人形として。
もう逃げ道なんてないのに。
妊娠なんて知ったら。
笑って面白がって。
…女の子が産まれたら。