愛玩~夢幻の秘密~

「よかった…。」


その一言と一緒に。


安心した表情で、


女の人の後ろから柚夢が入ってきた。


「ゆ…柚夢?」


これは現実?


困惑しながらポツリとつぶやいた。


「2人で落ちた時は、どうしようと思ったけど。」

「2人?」


飛び降りたのは、あたし1人なのに。


2人って?


あの時の事を思い出して。


もう、思い出そうとしても。


飛び降りた記憶と、何かに落ちた記憶しかない。

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