愛玩~夢幻の秘密~

本当なら。


死んでくれれば良かったなんて悔しいはずなのに。


生きてることを聞いて。


心のどこかがホッとしてる。


きっと、あたしが殺したと思われるのが嫌なだけ。


「そう…生きてたんだ。」


目をふせがちにしながら。


それしか言えない。


「…ただ。」


一瞬の沈黙が。


空気を重たくさせる。


「ただ?」


もしかして…


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