愛玩~夢幻の秘密~
「…神楽。一言よけい。」
ボソッとつぶやきながら。
コツンと奥さんがヒジでつついた。
「ああ…ごめん。まあ、しばらくウチでゆっくりするといい。奏凛とは年も近いし、何かあったら気兼ねなく相談出来るだろ?」
それだけ言うと、足早に部屋から出て行った。
「すみません、社長にまで気を使っていただいて…お忙しい中、わざわざ来ていただいて。」
柚夢がペコリと頭を下げた。
「気にしないで下さい。きっと…何かを感じたのかもしれません。」
「何か?」
「秘密です。」
クスっと笑った。
不思議そうな柚夢。