愛玩~夢幻の秘密~
「じゃあ、オレは病院に行くから。ちゃんといい子で寝てるんだぞ?」
ポンと頭をなでて。
奏凛さんに頭を下げると。
携帯を取り出して、どこかに電話しながら。
部屋を出て行った。
「もう少し寝てる?」
あたしの顔を覗き込んだ。
「いえ…あの。」
「鷹都さんなら平気よ?全身打撲って奇跡だってお医者様が驚いていたわ。念のために、しばらく入院するだけみたい。」
別に…
鷹都のことなんか。
気にして…ないはずなのに。