愛玩~夢幻の秘密~
「どうして…あたしはここにいるんですか?」
質問を選んで聞いた。
「ああ…きっと、ゆっくり休んで欲しいと思ったんじゃないかな?」
「柚夢がそう言ったんですか?」
「私の予感。うちに連絡が来たのは、事情があって預かって欲しいって柚夢くんが。」
「そうなんだ…。」
「まあ…噂の葵織ちゃんを見たかったのもあったけどね。」
そう言いながら笑ったけど。
あたしは笑えない。
だって、そんなにあたし…好奇の目で見られてるってことでしょ?
鷹都の愛玩人形って。
みんな知ってるんだ。
「あたし…そんなに人形みたいですか?」
つい、嫌味っぽく聞いてしまった。