愛玩~夢幻の秘密~
「神楽が言ったこと、気にしてるの?変な意味じゃないから。お人形さんのようにキレイだって言ったの。」
「あたしが…キレイ?」
ジッと覗き込んだ奏凛さんの顔を見た。
「うん。透き通るような肌をしているし。この髪も肌もすごくキレイ。大事にさ
れてる証拠じゃない。」
って言ってくれてるけど。
鷹都が作った愛玩人形だもん。
嬉しくもない。
「…」
あたしは何も言えなくて。
ただうつむいた。
きっと、口を開いたら。
嫌味か文句しか出ないから。
「私も…同じだった。」
「え?」
突然の言葉に驚いて顔を上げた。