愛玩~夢幻の秘密~

だって、こんなキレイな人が同じなんて。


何かの間違いでしょ?


「私…事情があって施設にいたの。神楽に出会って、ここに引き取られて。最初は大嫌いだった。だから、鷹都さんから話を聞いたとき、すごく親近感があって。あの話を承諾したの。それに…。」


次々に出てくる話。


信じられないけど…


だって、こんなに幸せそうなのに。


あたしと同じだったって。


施設にいて引き取られて。


大嫌いだったって。


あたしと同じすぎて。


まるで、作り話としか思えない。


だけど、ふと視線をそらしたのが気になって。


「それに…何ですか?」


つい聞いていた。

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