愛玩~夢幻の秘密~

「オマエに殺されるなら本望だ。オレは苦しめることしか出来ない、不器用な人間だからな。なあ、最後にキスがしたいと願ったら、オマエは笑うか?」


うっすらと開いた目。


ただ天井だけをうつろに見てる。


「な…何をいまさら。」


体の真ん中のチクチクが。


ズキズキと胸を刺して。


振り上げた腕が。


声まで震えて止まらない。

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