愛玩~夢幻の秘密~

「そうか。体調が良くなったなら良かった。」

「今日は…顔を見に来ただけ?」


柚夢は毎日、様子を見に来ては。


白いイチゴを置いていく。


見たくなくて。


見てしまったら。


一口でも食べてしまったら。


押し殺したものが溢れてしまいそうで。


…怖くて怯えている。


「朗報かな?」


そう言いながら、大きな窓を開けベランダに出た。

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