愛玩~夢幻の秘密~

「郁人くん、お帰り。」


ご機嫌に手を挙げた。


「あ…ああ。」


少しびっくりした顔をして、こっちを見た。


そうだよね。


あたしと柚夢が一緒に座ってるんだもん。


「あのね…。」


郁人に駆け寄って、事情を説明しようとしたのに。


あたしが立ち上がったと同時。


バタン…


何も言わずにリビングから出て行っちゃった。


…やっぱり避けられてる?

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