愛玩~夢幻の秘密~
昨日、鷹都と何を話したの?
どうしてあたしを避けるの?
投げかけた言葉が行き場を失ったみたいに。
あたしの心も行き場が分からない。
だから慌てて追いかけようと思って一歩足を踏み出した。
「いいよ。放っておけば。」
その一言と同時につかまれた腕。
「えっ!?どうして?」
「秘書課に戻って忙しいんだろ?」
振り返って見た柚夢の顔は冷静。
「それ…。」
「いきなり朝、アニキから連絡あったみたいよ。」
やっぱり。
昨日、何かあったんだ。
確かめたい。
何があったのか。