愛玩~夢幻の秘密~
鷹都は、どんなことがあっても、あたしを手放す気なんかないんだと思ってた。
なのに。
なのに。
バンッ!!!!
勢いよくドアを開けて、2人の目の前に走ってた。
自分でも理解不能な行動。
ただ…苦しくて。
どうしていいか分からなくて。
あれ程、手放したがらなかった鷹都が。
お金で簡単に手放せるのが悔しくて。
驚いた2人の顔なんか涙で見えなくて。
ギュッと胸の前で握りしめた手。
「ど…どうして?」
ポツリと言葉にしていた。